ペストは聖書にも「災厄」として登場しており、中世ヨーロッパや十字軍、黒死病など周期的に発生してきたそうです。ペストの流行と蝗害(バッタの大量発生)が不思議と重なることが多かった、と書かれていますが、昨年からサバクトビバッタ大量発生していますよね。。歴史は繰り返すのかもしれません。

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この本を読むとわかること
ペストの顔
- 保菌者であるノミにかまれ、ペスト菌が血液に入ることで発病するペスト
- ペストの流行に伴って発生するネズミ大量死
- 「腺ペスト」「肺ペスト」というペストの二種類の症状
- 突然の発熱・ひきつけ・鼠径部のリンパ節の腫れ・全身の出血性の黒い斑点が特徴の「腺ペスト」
- 黒い斑点が出ず、吐血などの肺炎症状が特徴の「肺ペスト」
古代世界とペスト
- 聖書の「サミュエル書」にも見られるペストと思われる災厄
- 社会が疲弊していた14世紀にとどめを刺すかのように表れた黒死病(ペスト)
- 大流行後も特定地域の風土病として小康状態を保ち、周期的に起こる世界的パンデミック
- アジアとヨーロッパやキャラバンのルートなど交通の要衝で発生すると大流行に
ヨーロッパ世界の形成とペスト
- 6世紀ヨーロッパでのペスト大流行
- 6世紀のペスト流行が内陸圏に及んだことは内陸への交通路が整い中世ヨーロッパが形成されていたことを示す証拠
- 支配者も庶民も平等に襲い猛威を振るったペスト
- 唐突に終息した大流行と300年の空白
- 11世紀に起きた再びのパンデミック
- ヨーロッパに帰港した十字軍の艦船に乗っていたペストを媒介するクマネズミ
黒死病来る
- 不思議に重なるペストの流行とトビバッタの大発生(蝗害)
- 14世紀のペスト(黒死病)蔓延前に起きたバッタの大量発生とそれによる飢饉
- 未曽有の大流行の下地となった飢饉や衛生状態の悪化によって起こった人々の抵抗力低下
- 中央アジア→中国→ヨーロッパと分岐・蛇行しながら世界を席巻した黒死病
恐怖のヨーロッパ
- 黒死病大流行に対する人々の4種類の反応
- 節制・欲望の追求・中道・逃亡
- 貴賤の区別のない大流行と埋める余裕もなく放置された死者の山
- 島民の3/4を死に至らしめたマジョルカ島での感染
様々な病因論
- 病原体・感染症という概念ができたのは19世紀であり、14世紀の医学ではペストは未知の病
- 占星術や地震説など、ざまざまな原因と対策たち
- イスラム世界で確立されていたペストに対する「隔離」という対処法
犠牲者の数
- 膨らんだ鼠径部のリンパ節を切開するという当時唯一の治療法
- 第一次流行期におけるヨーロッパの平均死亡率は25%
- 主要な港町から始まるペストの感染
- 持ち込まれにくいがひとたび感染者が出ると全滅しかねない閉鎖的な田舎町
- 黒死病ではおよそ7千万人が死亡
黒死病の残したもの
- 「隔離」の有効性におぼろげに気付き始めた医者たち
- 黒死病蔓延の犯人とされ虐殺されたユダヤ人
- 快楽の追求と、厳しい贖罪行為という2種類の大衆運動
- 自分を痛めつける「鞭打ち運動」の広がり
黒死病以後
- 黒死病によって起こった労働者の賃金高騰と支払いに困った荘園領主による土地の払い下げ
- 全く効果のなかった「賃金凍結法」と、需給によって値が決まるという資本主義の発生
- 封建的荘園制度の自壊
- 「死」や「メメント・モリ(死を忘れるな)」を題材にした芸術ブーム
- 黒死病による負のエネルギーが爆発した「ルネサンス」
- ほぼ正確に300年の間隔で起こったペストの世界的流行
- 次に起こるのは2160年・2210年
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