人類の歴史を翠リ返ったベストセラー「サピエンス全史」の著者による未来予想図。下巻では、人間の自由意志を重んじる「人間至上主義」はどのようにして支配的な世界宗教になったのか、機械的アルゴリズムの台頭による「意識と知能の分離」など、人類の歴史を踏まえた未来像が語られています。

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この本を読むとわかること
下巻の章立てとポイントはこんな感じでした。第二部 ホモ・サピエンスが世界に意味を与える
現代の契約
- 近代まで存在しなかった「成長」という概念
- 自然界における平衡を保つバイアス
- ゼロサムゲームである生存競争
- 経済成長と現代の宗教・イデオロギー・運動の関係性
- 共産主義・資本主義
人間至上主義革命
- 神・聖書<<人間の自由意志
- LGBTの容認のような新たな価値観
- 中世ヨーロッパの知識の公式:知識=聖書×論理
- 科学革命における知識の公式:知識=観察に基づくデータ×数学
- 人間至上主義による知識の公式:知識=経験×感性
- 経験・感性の本質
- 自由主義的・社会主義的・進化論的な人間至上主義
- 人間至上主義の分派による宗教戦争としての20世紀
- 劣勢だった自由主義陣営が社会主義陣営を打倒し、世界を席巻できた理由
- 21世紀のイノべ一シヨンである生命科学・コンピュータに対応できるイデオロギー
第三部 ホモ・サピエンスによる制御が不能になる
研究室の時限爆弾
- 人間に自由意志があると考えるのは倫理的な判断ではなく、生命科学の最新の地券とも相容れない
- 魂も自由意志も自己も科学の観点では見つかっていない
- 人間の感情の外部制御
- 戦後のPTSDに苦しむ兵士の脳に電極を埋め込み、心的症状の緩和に成功
- 兵士の集中力を高める実験にも成功
- 自由意志自体をコン卜ロ一ルできるようになってしまった
- 経験する自己と物語る自己の同居
- 物語る自己は経験を美化・忘却し、自身に都合のよいスト一リーをひねり出す
- 生命科学は自由主義を切り崩し、自由な個人というのは生化学的アルゴリズムの集合によってでっち上げられた虚構の物語であると主張する
知能と意識の大いなる分離
- 21世紀に想定される3つのスト一リー
- 人間の無価値化
- 個としての人間の無価値化
- 超人にアップグレードされた新たなエリー卜層の台頭
- 機械による人間の知的能力の代替の可能性
- 人間を超えた意思決定システム
- 自由意志という名のアルゴリズム
- アップグレードされた人間とそうでない人間の分断
- 自由主義の崩壊
意識の大海
- 人間至上主義の伝統を継承するテクノ人間至上主義
- 「汝自身に耳を傾けよ」という人間至上主義の戒律の崩壊
- テクノロジーを活用したホモ・サピエンスからホモ・デウスへの移行
デ一夕教
- 電子工学的なアルゴリズムが生化学的アルゴリズムを解読し、あらゆるものを包括するというデ一夕至上主義
- 分散型の資本主義・民主主義の限界
- 時代遅れのアルゴリズムになるホモ・サピエンス
- データ至上主義者の戒律
- データフロ一の最大化すること
- 接続を拒む異教徒を含めた「すべて」の接続
- アップグレードされた人間の限界
- 知能と意識の分離
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