生物の定義から、進化論における自然選択・iPS細胞のような最新の生命科学まで、生物学全体を俯瞰しながら理解することができます。「記憶」を持っている食虫植物や、進化の系統的にはサメよりマグロのほうがヒトに近いなど、意外なことも書かれています。

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この本を読むとわかること
イカの足は10本か?
- 科学における演繹と推論
- 正確だが知識が広がらない演繹と、正確ではないが知識が増える推論
生物を包むもの
- 生物を特徴づける3つの条件
- 疎水性の脂質と親水性の仕切りで作られる細胞膜
生物は流れている
- 代謝などによる「流れ」がある中で形を一定に保つことのできる構造が「散逸構造」
生物のシンギュラリティ
- 自然選択が働くための2つの条件
- 少し不正確な複製を作ることで多様性が生まれる
生物か無生物か
- ロボットは代謝を行わないので生物ではない
さまざまな生物
- 地球の生物は細菌(真正細菌)・アーキア(古細菌)・真核生物の3種類
- 見た目は似ていてもDNAを調べると進化・分化の系統が異なる
- サメよりもマグロのほうが系統的にヒトに近い
動く植物
- 感覚毛を二度触られると閉じるハエジゴク
- 電気信号を使って伝達
- 「二度」なので記憶しているということ
- 木の中心の心材は死んでいて、生きているのは周辺の辺材
植物は光を求めて高くなる
- もともと別の生物だったバクテリアを核に取り込むことで生まれた植物の葉緑体
- 長いパイプ状の導管で水を吸い上げる被子植物と、曲がりくねった仮導管吸い上げる裸子植物
- 性能が優れた導管と安定性が優れた仮導管
- 導管の欠点
動物には前と後ろがある
- 我々多細胞動物の胚で最初に形成されるのは消化管(腸)
- 外肺葉・中胚葉・内胚葉
大きな欠点のある人類の歩き方
- 他の動物比べたヒトの4つの特徴
- 最初に進化した直立二足歩行と牙の消失
- 別々に4回も現れた「飛行」する生物と1回しか現れていない「直立二足歩行」
人類は平和な生物
- 移動速度が遅いという直立二足歩行の大きな欠点
- 自然選択で進化するのは、子どもの数を増やす特徴
減少する生物多様性
- 肉食動物と草食動物の個体数はおおよそ1対60~80
- 3種類の生物多様性
進化と進歩
- 哺乳類よりも陸上生活に適応している爬虫類と鳥類
- ヒトは進化の最後の種ではない
- 人類よりも脳が大きかったが滅んだネアンデルタール人
- 「進化」は「進歩」ではないことを初めて提唱したダーウィン
- 二種類の自然選択
- 平均的な変異を持つ個体が一番多くの子孫を残す「安定化選択」
- 極端な変異を持つ個体が多くの子孫を残す「方向性選択」
- 一方向ではなく網目のように進む進化
花粉症はなぜ起きる?
- 細胞壁を破壊・再生を阻害することで細菌を殺す抗生物質
- 我々の持つ自然免疫と獲得免疫
- 抗原に出会った際に遺伝子に変化を起こすことで様々な病原菌に対応できる抗体
がんは進化する
- 40億年の間分裂を続ける細菌たち(最初に生まれた生命)
- 生殖細胞と体細胞を分離した多細胞生物
- がんとは多細胞生物の中に生まれた単細胞生物(未分化細胞)
- 普通の細胞の数百倍の頻度で起こるがん細胞の遺伝子の突然変異
- 変化するがん細胞を逃がさず免疫療法の新たな扉を開いた本庶先生の大発見
一気飲みしてはいけない
- 急性アル中になる危険域は血中アルコール濃度0.4%(≒500缶8本)
- 小腸のアルコール吸収速度が速いので駆け付け3杯は危険
- 肝臓のアルコール分解能は10グラム/時間
不老不死とiPS細胞
- 一般的な細胞と異なり、自己複製も他の細胞への分化もできる細胞が「幹細胞」
- 受精卵から取り出した内部細胞塊を培養してすべての細胞に分化できるようにしたものが「ES細胞(胚性幹細胞)」
- 万能細胞ではあるが、受精卵・胚を壊すという倫理的課題
- 未分化のES細胞ではなく、分化した体細胞から作り出されたクローン羊のドリー
- 体細胞を初期化させて未分化状態に戻したのが「iPS細胞」
- 倫理的課題の克服と、患者自身の体細胞から作れるため拒絶反応が起きないという利点
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