日本では麻薬・違法などネガティブなイメージのあるマリファナですが、優れた鎮痛作用を持っており緩和ケアなど医療用にも使われているのです。この本のテーマは「マリファナの麻薬と薬効」という難しい二面性をどう扱うかなのですが、マリファナの歴史を紐解いていくことでアメリカが抱える多くの矛盾があぶりだされてきます。

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この本を読むとわかること
マリファナ・ロードトリップ
- アメリカの大学のキャンパスにおいてビールと同じくらい当たり前に存在するマリファナ
- 急増するマリファナ専門のイベント
- ヒッピー風からバリバリのビジネスマン、下院議員など多彩な顔ぶれの参加者
- 多岐にわたるマリファナビジネス
- 栽培だけでなく、栽培に必要な機器のサプライヤー、会計・法律のアドバイザー、コンサルタントやベンチャーキャピタルまで
- オークランドにあるアメリカ初のマリファナ栽培学校
- マリファナが合法なアムステルダムの栽培学校がモデル
- シリコンバレーの資金が流れ込みバブルを迎えつつあるマリファナビジネス
- マリファナ市場の一番大きなターゲットは「マリファナを吸わない消費者」
- マリファナに含まれるハイになる成分THCと、医療効果のあるCBD
- 薬価が高く、購入も困難な医療用マリファナ
- 患者はアンダーグラウンドの商品に頼らざるを得ないという皮肉
- アメリカにおけるオピオイド中毒危機
- ケシからとれるアルカロイドやその半化合物からなる「オピオイド」
- 処方された痛み止めからオピオイド依存になるケースが多数
なぜアメリカはマリファナを解禁するのか
- 麻薬としては「マリファナ」、医学的には「カンナビス」と呼ばれる大麻
- 奴隷貿易でアフリカから西洋に伝わったマリファナの吸引
- ヘンプと呼ばれる麻布の強靭さに目を付けた西洋列強
- ヒッピーらのカウンターカルチャーの一翼として生まれたマリファナ合法化運動
- ヒッピーや反戦運動を嫌う白人保守層(サイレントマジョリティ)の支持を得て大統領になったニクソンによる「対ドラッグ戦争」
- オレゴン州のマリファナ合法化から全米に広がった波
- 1970年代の第一次マリファナバブル
- アメリカの善良な親による反マリファナ運動
- エイズの登場とマリファナ
- 症状を緩和する薬効への注目
- カリフォルニア州で始まった医療マリファナの解禁
もしも自分が患者だったら
- 薬効のあるTHCとCBDは分離せずに一緒にしたほうが薬効が高まるという「アントラージュ効果」の発見
- カンナビスの投与によって症状が緩和することがわかっている数多くの病気
- 世界の先進国の中で医療マリファナを唯一禁じている日本
- カンナビスを薬にするための厄介な性質
- カンナビスの薬効成分CBDが持つ睡眠促進・食欲抑制効果への注目
- ウェルネス効果をうたったサプリビジネスの隆盛
カンナビスをめぐる壮大な矛盾
- 合衆国政府は違法、一部の州政府は合法という法的解釈の矛盾
- 麻薬と薬効という効果の矛盾
- アメリカという国が内在的に抱える様々な対立を体現するのがマリファナ
- 連邦政府と州政府
- 民主党と共和党
- 保守とプログレ
- 宗教と科学
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