雲南省と四川省の境にある「世界で最後の母系社会を営むモソ族」の社会に入り込んだ中華系シンガポール人女性の手記。結婚という概念がない・一夫一妻制でもないなど、父系社会が当たり前の我々にはイメージしづらい世界ですが、命をはぐくむ女性を中心とした母系社会のほうが生物としては正しい在り方なのかもしれません。


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この本を読むとわかること
女人国にいたる道
- 中国で一般的な父系社会の影響に飲まれず母系社会を維持するモソ族
- 13回目の春節で成人を迎えるモソ族の女性
- 成人したモソ族の女性に与えられる特典
モソの村に家を建てる
- 組み上げたパーツを人力でレゴのように組み立てるモソ族の家
- チベットや海南省とともに中国の環境汚染を免れたわずか3つの行政区に位置するモソ族の村
- 中国国内の農村より遅れているモソ族のトイレ事情
モソ族の人間として暮らす
- 中国から茶を運び、ヒマラヤから馬を運んだモソ族商人
- 文字のないモソ語と口頭伝承
- 教育の普及で上がった若者の識字率
迷宮に生きる人たち
- 「生」の象徴として尊重される女性たち
- 女性が一家の長として君臨するモソ族の家庭
- 相互扶助を前提としたモソ族の共同体
- 共同体で共有される個人の資産
- 女系親族と子供で構成されるモソ族の家庭
- 一家の一員とはみなされない男性パートナー
義理の母になった日
- モソ族だけでなく中国で一般的な「義理の母」という役割
- 文化大革命以降モソ族の村に訪れた「近代化」
- 結婚・一夫一婦制の強制
- 大学進学する者も増えたが多くのモソ人が教育システムから脱落
過ぎ去りし日の狩りと食事
- 漢方で使う薬草の1/3を供給する雲南省
- 日本に輸出されるモソ産のマツタケ
王国を謳歌する女たち
- 永遠の伴侶を得る結婚という規範と根底から異なるモソ族の男女関係
- 結婚に縛られないがゆえに観光地化したモソ族の土地ではびこる売春
堂々たるクジャクたち
- 永遠の独身であるモソ族の男性
- 父親不在の社会
- 父親としての義務はないが、姉妹の子の叔父としての大きな責任
- 母系社会特有の家族関係
- 常に求愛アピールを欠かさないモソ族の男性
- ノルウェーのバイキングを祖先に持つ精悍な顔つきのモソ族
結婚ではない結婚
- 「走婚」というモソ族固有の慣習
- 時間の経過とともに変化するカップルの関係
- 「デート」という事前段階を持たないモソ族の恋愛
- 子どもに対するモソの男性がとりうる3つの選択肢
母と娘をつなぐ絆
- 生まれ順ではなく能力で選ばれる女性家長
- 親の兄弟はみな「母親」・自分のいとこたちはみな「姉妹」
生と死を迎える部屋
- モソ族の葬儀を取り仕切るチベット仏教のラマ層
消えゆく王国
- 手つかずの自然・特殊な慣習ゆえに観光地化されつつあるモソ族の土地
- モソ族に急速に普及する家電・車・スマホ
- 吹き荒れる現金経済の嵐
- 商品になった先祖伝来の農地
- 教育を受け中国の家父長制を受け入れつつあるモソの若者たち
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