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『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』☆5

我々が無意識に持っているステレオタイプをFact(数字)によってことごとく否定していく本。冒頭に10問ちょっとの三択クイズがあるのですが、確率論以下の正答率でした。。「知らない」というより「知識が適切にアップデートされていない」ことが問題なのです。2019年度暫定トップ5に入る本でした。

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この本を読むとわかること

分断本能:「世界は分断されている」という思い込み

  • 「世界は分断されている」というとんでもない勘違い
    • 「豊かな私たち」と「貧しい彼ら」という分類学の誤り
  • 1965年時点の「先進国」「途上国」という分断と、2017年時点の姿
    • 正しい知識のアップデートの必要性
  • 「先進国」「途上国」という2分類ではなく、4つのレベル分類するのが適切
  • シンプルでインパクトのある二項対立・分断本能と、その抑え方

ネガティブ本能:「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

  • ポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいという人間の特性
  • 世界の貧困率(レベル1)は大きく下がり、平均寿命は70歳に到達
  • 減り続けている16の「悪いこと」と増え続けている16の「良いこと」
  • ネガティブ本能を刺激する3つの要因
    • あやふやな過去の記憶
    • ジャーナリストや活動家による偏った報道
    • 状況が悪い時に「良くなっている」と言いづらい雰囲気

直線本能:「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

  • 世界的に低下している女性一人あたりの子どもの数
    • 女性一人あたりの子どもの数が減少している理由
  • それでもしばらくの間は人口が増えると予測されている理由
  • 1900年に15億人だった人口が2000年に60億人にまで爆発的に伸びた時期が「特異点」である理由
  • 直線本能を抑えるためのグラフの見方

恐怖本能:危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み

  • 旅客機事故の調査・原因究明・新たな安全対策を義務付けたシカゴ条約
  • 環境保護運動の反動としての過度な「化学物質恐怖症」
  • 恐怖本能を効果的に利用しているテロリスト

過大視本能:「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み

  • 過大視本脳が生み出す2つの勘違い
    • 1つの数字を過大or過小に評価
    • 目の前の1つの事例の過度な重要視
  • たくさんの数字を比べたり重要なものを見つける際に有効な「80・20ルール」
  • 人口予測を踏まえた20年後・40年後の世界市場
  • 「国ごとの二酸化炭素排出量」問題の正しい見方
  • 1つしかない数字をニュースで見た時に問いかけるべき質問

パターン化本能:「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み

  • ステレオタイプ・思考停止につながるパターン化
  • 西洋諸国向けのビジネスに注力することの危険性
    • 新たにレベル3, 4に移行する国々という大きな市場
  • パターン化本能の抑え方
    • より適切な分類を見つけるための「ドル・ストリート」法
    • 分類方法の見直し方

宿命本能:「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

  • アフリカをひとまとめにして「アフリカは西洋に絶対に追いつけない」という宿命本能の典型例
  • 豊かになりつつある中国・ベトナムも一昔前にはひどい飢餓と紛争があったという事実
  • 宗教と女性一人当たりの子どもの数は無関係という事実
    • イランの女性一人当たり子どもの数はアメリカやスウェーデンよりも少ないという事実
  • 宿命本能の抑え方

単純化本能:「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

  • 「自由市場」や「平等」のようなシンプルで美しい概念で世界を見ることの危険性
  • 学者・有識者の言うことを盲信することの危険性
  • 経済統計があてにならないモザンビークの首相の経済成長率把握術
  • 製薬会社が注力すべきレベル2・3の市場
  • 「貧乏な国の中で一番健康なキューバ」、「健康な国の中で一番貧乏なキューバ」という2つの見方
  • 急激な経済発展・社会的進歩と、民主主義は無関係
    • 民主主義の導入≠経済発展の処方箋

犯人捜し本能:「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み

  • 世界の深刻な問題の多くが人ではなく「システム」が原因
  • 物事がうまくいったときは社会基盤とテクノロジーという2つのシステムのおかげ
    • ヒーローではなく社会の仕組みに注目
  • 犯人にされやすい悪徳ビジネスマン・嘘つきジャーナリスト・ガイジン
    • 地中海を船で亡命しようとして命を落とした難民問題の真の犯人
    • 西洋で当たり前になっている「地球温暖化の原因であるインドや中国は貧しいままでいい」という考え

焦り本能:「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

  • 「温暖化難民」のような科学的関連性のないインパクトの強い言葉の危険性
  • オオカミ少年のように怖れにつけこむ活動家・マスコミ
  • 「今やらないと」という焦りの危険性
  • 心配すべき5つのグローバルリスク

ファクトフルネスを実践しよう

  • 大人の知識のアップデート
    • 目を曇らせる過去に学んだ知識
  • 未来の市場はアメリカ・ヨーロッパではなく、アジア・アフリカ
  • ファクトフルネスにおける大まかな10のルール

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ベストビュー(過去1カ月)

『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness』 ☆4

魔窟とも言われた香港の九龍城の住人へのインタビューや、在りし日の写真集。香港の本土返還に伴い取り壊されてしまっているけど、その怪しさに妙に惹かれるのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day3:終日観光】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。3 日目は終日フリーなので、ゆっくりボストンを観光しました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day1:ボストンへ】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 1日目は移動だけで終わりました。

『女たちの王国 「結婚のない母系社会」中国秘境のモソ人と暮らす』☆3

雲南省と四川省の境にある「世界で最後の母系社会を営むモソ族」の社会に入り込んだ中華系シンガポール人女性の手記。結婚という概念がない・一夫一妻制でもないなど、父系社会が当たり前の我々にはイメージしづらい世界ですが、命をはぐくむ女性を中心とした母系社会のほうが生物としては正しい在り方なのかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑

ベストビュー(全期間)

Malaysia Quarantine Premium Package 【番外編】Malaysia赴任記 隔離ホテル情報

Once entering Malaysia, we need to be quarantined for 14days. At the beginning of COVID-19 spread, the hotel for quarantine have been determined randomly. In these days, we can choose "premium quarantine stay package" in advance . This article is summary of premium packages which I asked each hotel. Note: Information in this article might be old. It's better to confirm the latest plan to the hotel. Note: Only Hotel Istana can be booked via its homepage so far. As the other hotels don't show their premium package plans on their homepage, you need to contact them through their reservation E-mail address or "Contact us". マレーシア入国とともに14日間ホテルで隔離されます。当初は滞在ホテルがランダムに割り振られていたようですが、より快適なプレミアムプランが追加されました。各ホテルにどんなプランがあるのか聞いてみたので、聞いた内容をまとめます。 ※情報が古い可能性があるので、念のため最新情報を各ホテルに確認したほうがよいかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第1回】ソムリAI ~決定木編~

最近ブームのAI(機械学習)に手を出しました。まずは、決定木(Decision Tree)というモデルを使って「ソムリAI(ワインソムリエAI)」を作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第6回】乳がん診断AI その1

ソムリAI(ワインソムリエAI)で使った手法で乳がん診断AIを作ってみます。まずは決定木とニューラルネットワークの2つのモデルを試してみます。かなり高性能なモデルができました。名医誕生かもしれません 笑

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第2回】ソムリAI ~ロジスティック回帰編~

AI(機械学習)やってみた、第2弾です。前回は決定木(Decision Tree)を使ったソムリAI(ワインソムリエAI)を作りました。今回は「ロジスティック回帰(Logistic Regression)」というモデルを使ったソムリAIを作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑