ハーバードMBAの卒業生に行われたファイナンスの「最終講義」をまとめた本。分散化や価値評価・レバレッジといったファイナンスのエッセンスをビジネスだけでなく、人生にどう当てはめていくのかがコンセプトなのです。なので、小難しいファイナンスの本ではなく、リベラルアーツ色の濃い本です。※読むには最低限のファイナンスの知識は必要です。


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この本を読むとわかること
ファイナンスと善き人生の関係について
- 売り手と買い手・貸し手と借り手の関係にルーツを持つ「義務と責任」という概念
人生はルーレット、確率で理解できても結局ままならない
- 「偶然はどこにでも存在するがその総和は予測可能」という保険と近代ファイナンスの土台
- ブルボン王朝を破滅に導いた年金保険
- 加入者の寿命が予測寿命と一致しない「逆選択」という保険が抱える大問題
- グループで加入し生き残った人に保険金を払い続ける「トンチン年金」
- 「この世界には絶対確実なことはなく、確率的な見方でしか対峙できない」という基本的な考え方
人生というリスキービジネスをどう渡っていくか
- 限られた損失で限りないリターンを得られるオプション取引
- ポートフォリオ理論の要であり絶対失敗しない「分散化の論理」
- リスク管理の基本手法
- 人生における分散化の利点
- 人間関係における分散化・CAPM・ベータの適用
人間の価値とファイナンスの価値
- ファイナンスにおける3つの価値創造レシピ
- アカウンティング(経理・会計)とファイナンス(財務)の違い
人間は本当は誰のために働いているのだろう
- ・経済だけでなく、リアルな人間関係にも適用できる「プリンシパル・エージェント理論」
- 株主に変わって経営者をよりつぶさに監視しエージェンシー問題を解決しようとするのがプライベート・エクイティ・ファンド
おカネのない恋愛、ファイナンスなき合併
- 金融イノベーションをもたらした花嫁の持参金高騰
- ファンドという概念の組成
- 人間の上流階級も、企業グループも望む同族婚
- タイムワーナーとAOLの世紀の大結婚の8つの失敗要因
- 企業合併の模範例である、GMと車体メーカーフィッシャーの合併
夢を生きるためのレバレッジ
- ファイナンスにおけるレバレッジの大きな効用
- 借金で所有権を買い上げる「レバレッジド・バイアウト」
- レバレッジド・バイアウトのターゲットになりやすい業界・企業の特徴
- 人生におけるレバレッジの掛け方
- 経営者が敬遠するレバレッジと、経営者を縛る道具としてのレバレッジ
失敗の責任と倒産のファイナンス
- 近代的企業倒産の4つの特徴
- 人生における失敗・立ち直りとの共通点
- 企業の存続のための経営責任と戦略的倒産
- アメリカン航空の倒産と、小が大を飲み込むUSエアウェイズによる買収
- 企業存続を望むのが善か、傷が浅いうちに早めにたたむのが善かという難題
なぜみんなファイナンスが嫌いなのか
- ファイナンスとは、リスクとその遍在性の物語
- リスクへの処方箋としての保険とリスク管理(オプションと分散化)
- リスクに対するリターンを定量化する資本コストと期待リターン
- 同額の損失とリターンでは損失を過大評価するという人間の性質
- 富が蓄積されるほど追加のおカネの価値が小さくなるという「限界効用の低減」
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