上巻に引き続き、新自由主義のもたらす害悪を糾弾しています。新自由主義の特徴の1つである「貿易障壁の撤廃」に対して、TPP離脱を決めたトランプの「アメリカファース卜」や、EU離脱を決めたイギリスは新自由主義への反動とも読み取れるのかもしれません。この本を読むとモノゴ卜を複眼的に見ることができるようになる(かもしれません)。


↑気になったらここからポチっと↑
引き続き、ノーベル経済学賞を受賞したフリードマンが提唱する新自由主義(公共支出の大幅削減・国有企業と銀行の民営化・貿易障壁の撒廃)を徹底的にこき下ろしています。
下巻では、アジア危機から9.11・スリランカの津波・イラク戦争などのショックにおいて、新自由主義者が惨事に乗じて何をしたのかが書かれています。PMC (民間軍事会社)という聞いたことのないビジネスがイラク戦争を機に大きく成長したのは記憶にも新しいと思います。
↓気になったらここからポチっと↓
上巻はこちら↓
↑気になったらここからポチっと↑
引き続き、ノーベル経済学賞を受賞したフリードマンが提唱する新自由主義(公共支出の大幅削減・国有企業と銀行の民営化・貿易障壁の撒廃)を徹底的にこき下ろしています。
下巻では、アジア危機から9.11・スリランカの津波・イラク戦争などのショックにおいて、新自由主義者が惨事に乗じて何をしたのかが書かれています。PMC (民間軍事会社)という聞いたことのないビジネスがイラク戦争を機に大きく成長したのは記憶にも新しいと思います。
この本を読むとわかること
新自由主義の正式化
- 労働者の保護など社会的セーフティネットが整備された国へのショック療法(シカゴ学派の新自由主義)の影響
- 欧米諸国のようなセーフティネットのある国への影響度合い
- 社会的セーフティ一ネットは資本主義と共産主義の妥協の産物
- 社会的セーフティーネットが整備されていない国へのショック療法の影響
- 南米・南ア・ロシアなどセーフティネットの整備が遅れている国への影響度合い
- いっさいの制約から開放された自由において発揮されるシカゴ学派・ネオコン(新自由主義)の神髓
- 各国の財務大臣・中央銀行総裁が一堂に会した会議の場で提案された「疑似的なショックによる経済安定化(ショックドクトリン)」
アジア通貨危機を意図的に救わなかった新自由主義者
- アジア通貨危機をあえて看過したIMF・アメリカ
- フリードマンの与えた影響
- アジア通貨危機を防げたであろう実績のある救済策
- アジア通貨危機というショックの後にIMFが提示した救済条件
- その帰結としてアジア諸国で起こったこと
- 今なお残るアジア危機の爪痕
9.11・イラク戦争におけるショック療法と新自由主義の追求
- フリードマン経済に傾倒していたブッシュ政権が9.11というショック後に進めた急進的な政府空洞化構想
- 9.11後に政府からの民間委託(民営化)で大きく成長した産業分野
- 新自由主義が「テロとの戦い」を名目に、中東で実現したかったこと
- アラブ世界に一気に新自由主義を浸透させることは無理なので、イラクが橋頭堡としてターゲットにされた
- 中東からテロを一掃し、巨大な自由貿易ゾーンを構築し、事後承認として選挙を行って反対派の動きを封じ込めるというパッケージ
- 米国がイラク(イラク国民)に対して行ったショック療法・感覚の遮断
- 米国はテロリストと正面から対決することを放棄
- イラク復興のビジネス化と復興の失敗
- イラク復興において本来真っ先に取り組むべきだったこと
- イラク戦争・新自由主義の追求という2つのショックでイラクをねじ伏せることのできなかったプッシュ政権がとった3つ目のショック療法
- イラク国民とアメリカ国民にとっては明らかに失敗だったが、惨事便乗型資本主義複合体にとっては大成功
- イラク占領後にブッシュ政権が作った「先制復興」というモデル
↓気になったらここからポチっと↓
上巻はこちら↓