1970~80年代に日産の労働組合&自動車業界全体の労働組合の長として君臨し、自らを「塩路天皇」と呼称した労組の大物の隆盛と日産からの追放を描いたノンフィクション。高度成長期の自動車産業における労使闘争に加えて、日産内の権力闘争について描かれています。クーデターとも思われるゴーン元会長の電撃逮捕には日産の社風も深く関係しているのかもしれません。


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ゴーン元会長の拘留が続き、資金の不正流用やらルノーとの関係性やら様々な憶測・ニュースが飛び交っています。一部では日本人役員によるクーデターとの見方も出ております。
この本に登場する日産労組のドンであり、「塩路天皇」と呼ばれるほどの権力を手中にした塩路一郎氏も1980年代に社内からの突き上げによって日産を追放されており、「歴史は繰り返す」感が強いのです。もしかしたらクーデターによって権力者を追放するような負の社風が日産にはあり、染み付いた社風・企業文化ほど変えるのは難しいのかもしれません。
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ゴーン元会長の拘留が続き、資金の不正流用やらルノーとの関係性やら様々な憶測・ニュースが飛び交っています。一部では日本人役員によるクーデターとの見方も出ております。
この本に登場する日産労組のドンであり、「塩路天皇」と呼ばれるほどの権力を手中にした塩路一郎氏も1980年代に社内からの突き上げによって日産を追放されており、「歴史は繰り返す」感が強いのです。もしかしたらクーデターによって権力者を追放するような負の社風が日産にはあり、染み付いた社風・企業文化ほど変えるのは難しいのかもしれません。
この本を読むとわかること
「事実は小説よリ奇なり」なので、興味がある方は是非読んでいただきたいのですが、ざっくりとしたポイントはこんな感じです。高度成長期特有の「熱」が伝わってくる物語でした。- 「塩路天皇」の権力基盤確立のプロセス
- 日産における労使のなれ合い
- 「塩路天皇」の経営への干渉
- 日産中興の祖である川又会長と「塩路天皇」の二人三脚
- 石原社長と「塩路天皇」の対立
- 強大な権力を握る「塩路天皇」の打倒・追放
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