”愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ”第2弾。

歴史は繰り返すし、歴史から学ぶことも多いのです。
- 汚職で有名な田沼意次は成り上がり者であり、それゆえしがらみや先例にとらわれずに思い切った政策をとることができた。これは、企業再生を任される新トップがその企業での傍流からくるのと同じかな。逆に危機において、本流・花形から相変わらず新トップが出るのは組織の硬直化を示しているのかもしれない。
- 日本同様、欧米においても16-17世紀に絶対王政が成立し、18-19世紀に市民革命による絶対王政の妥当と近代市民革命の成立・産業革命による資本主義の発展がなされた。明治維新・殖産興業は日本特有の事象ではなく、世界的な潮流の中に位置づけられるというのが大事。
- 産業革命により生産量が爆発的に増え、原材料の供給元・製品の販売先を探してイギリスはインド・中国(アヘン戦争に発展)を目指した。日本の開国はその文脈に位置づけられる。
- 一次大戦の戦時需要によって特に造船・製鉄・海運業が大きく成長した。全体的に第二次大戦後の高度成長と同じような構図だね。
- 戦時需要に依存した好況であったため、一次大戦終結後に綿糸・生糸の暴落から始まる深刻な戦後恐慌に直面した。バブル崩壊みたいなもの。やっぱり歴史は繰り返す。