スキップしてメイン コンテンツに移動

『野生化するイノベーション 日本経済「失われた20年」を超える』☆5

予測や管理が難しい「イノベーション」をどうすればコントロールできるか(コントロールできないのか)についての本。イノベーションの特徴である「一定の習性(規則性・類似性)」「自由な移動」「破壊的側面」に着目するのがポイントのようです。

↑気になったらここからポチっと(買ってくれるとお小遣いが入ります)↑

この本を読むとわかること

イノベーションとは何か

  • イノベーションとは「経済的な価値」を生み出す「新しい」もの
  • 発明や科学的発見≠イノベーション
  • イノベーションつきものの「破壊される側」
  • 時間差で現れるイノベーションの影響
    • 「時間差」が生むイノベーションへの抵抗
  • 時間とともに「逓増」するイノベーションの効果
    • イノベーションによって発生する不均衡やボトルネックが次のイノベーションを誘発

企業家がなぜ必要なのか

  • 新規性の高い試みに経済性度外視で飛び込むのが企業家のマインド

3つの基本ルール

  • イノベーションが持続的に行われるようになったのは産業革命以降
    • 産業革命以前の1000年間では変わらなかったGDPが産業革命以降は指数関数的に上昇
  • 産業革命で出そろったイノベーションのための3要素
    • 私有財産制度・科学的な合理主義・資本コストの低下

イノベーションをめぐるトレードオフ

  • プリウスやiPhoneなど画期的なイノベーションの後が改善ばかりになってしまう理由
  • MITが発見した「生産性のジレンマ」
  • 「ラディカルなイノベーション」を製品化するための「累積的なイノベーション」
  • 日本企業を象徴する「イノベーションのジレンマ」

イノベーションはマネジメントできるか

  • 基本は研究開発機能の内製化
  • 短期的にイノベーションを管理しようとすることで発生する「イノベーションっぽく見えるもの」
    • 放置することが肝要
  • イノベーションを生み出すためのコーポレートベンチャーキャピタルとオープンイノベーション

成長を停滞させた犯人は誰か

  • 日本の高度成長を支えたイノベーションとオイルショック以降の停滞
    • イノベーションの停滞は「失われた20年」よりもっと前に発生
  • 収益性の低い産業を残存させITやバイオなどの成長産業への資本配分を阻害した銀行の「追い貸し」

日本人はイノベーションに不向きなのか

  • 魚群探知機からガラケーまで、戦後日本のイノベーション100選
  • 産業別、日本の得意分野と苦手分野
  • 日本の経済成長を牽引したのはラディカルなイノベーションではなく累積的なイノベーション
    • 累積的なイノベーションに適した日本型の雇用体系

閉じ込められるイノベーション

  • 設立から10年たつと急激にROAが落ち始める日本企業と、ROAを維持し続けるアメリカ企業
    • 素早くビジネスポートフォリオを変えられるかが収益性を維持する違い
    • 「長期的」を言い訳に変革のスピードが遅い日本企業
  • 研究開発や企業の中心を担う「コア人材」の流動性が低いのが日本の大きな特徴

野生化と「手近な果実」

  • イノベーションが多いように見えて多くが国防総省のDARPAに起因するアメリカの台所事情
  • 手っ取り早く成果を出したいがために発生する「手近な果実」問題

格差はイノベーションの結果なのか

  • トマ・ピケティ「21世紀の資本」で提唱された、格差の原因は「資本収益率>経済成長率」という分かりやすい図式
  • アメリカと比較して高額所得者への富の集中度数が低い日本
    • 日本では低所得者層のさらなる低所得化が問題
    • 非正規労働者の増加と非正規労働者の正規職員への代替が問題の根幹

野生化にどう向き合うか

  • イノベーションのタネづくり
    • 大学における基礎研究の強化
  • イノベーションによって代替された人々へのケア
    • 雇用保障のコスト負担を企業から政府へ
  • イノベーションと補完的なタスクができる人の増加

↓気になったらここからポチっと(買ってくれるとお小遣いが入ります)↓

ベストビュー(過去1カ月)

『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness』 ☆4

魔窟とも言われた香港の九龍城の住人へのインタビューや、在りし日の写真集。香港の本土返還に伴い取り壊されてしまっているけど、その怪しさに妙に惹かれるのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day1:ボストンへ】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 1日目は移動だけで終わりました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day3:終日観光】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。3 日目は終日フリーなので、ゆっくりボストンを観光しました。

『女たちの王国 「結婚のない母系社会」中国秘境のモソ人と暮らす』☆3

雲南省と四川省の境にある「世界で最後の母系社会を営むモソ族」の社会に入り込んだ中華系シンガポール人女性の手記。結婚という概念がない・一夫一妻制でもないなど、父系社会が当たり前の我々にはイメージしづらい世界ですが、命をはぐくむ女性を中心とした母系社会のほうが生物としては正しい在り方なのかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑

ベストビュー(全期間)

Malaysia Quarantine Premium Package 【番外編】Malaysia赴任記 隔離ホテル情報

Once entering Malaysia, we need to be quarantined for 14days. At the beginning of COVID-19 spread, the hotel for quarantine have been determined randomly. In these days, we can choose "premium quarantine stay package" in advance . This article is summary of premium packages which I asked each hotel. Note: Information in this article might be old. It's better to confirm the latest plan to the hotel. Note: Only Hotel Istana can be booked via its homepage so far. As the other hotels don't show their premium package plans on their homepage, you need to contact them through their reservation E-mail address or "Contact us". マレーシア入国とともに14日間ホテルで隔離されます。当初は滞在ホテルがランダムに割り振られていたようですが、より快適なプレミアムプランが追加されました。各ホテルにどんなプランがあるのか聞いてみたので、聞いた内容をまとめます。 ※情報が古い可能性があるので、念のため最新情報を各ホテルに確認したほうがよいかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第1回】ソムリAI ~決定木編~

最近ブームのAI(機械学習)に手を出しました。まずは、決定木(Decision Tree)というモデルを使って「ソムリAI(ワインソムリエAI)」を作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第6回】乳がん診断AI その1

ソムリAI(ワインソムリエAI)で使った手法で乳がん診断AIを作ってみます。まずは決定木とニューラルネットワークの2つのモデルを試してみます。かなり高性能なモデルができました。名医誕生かもしれません 笑

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第2回】ソムリAI ~ロジスティック回帰編~

AI(機械学習)やってみた、第2弾です。前回は決定木(Decision Tree)を使ったソムリAI(ワインソムリエAI)を作りました。今回は「ロジスティック回帰(Logistic Regression)」というモデルを使ったソムリAIを作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑