たまには渋いのを。社会の時間に習った大乗仏教と上座部仏教は組織の派閥争いで分派したとか、仏の世界はお釈迦様などが属する「如来」を頂点とするガチガチの縦社会だったりとか割と人間臭いのです。そして、街中でよく見るお地蔵さんは仏様ヒエラルキーのかなり上位なのです。ぱっと見である程度は仏さまが見分けられるようになる(かもしれません)。

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この本を読むとわかること
仏教と仏像
- ブッダ入滅後仏教を深く信仰したアショカ王によってインドを越えて普及した仏教
- 仏教の拡大に伴う教義・戒律の解釈多様化と教団の分裂
- 戒律を重視する長老たちの「上座部」と一般僧らの「大衆部」に分裂
- 「全員成仏できる」という大乗仏教の隆盛と様々な経典・仏の出現
- 般若経・法華経・阿弥陀経など多数の経典はブッダが入滅して数百年後に成立
- 大乗仏教展開の過程でヒンドゥー教を同化していく中で生まれた密教
仏像の時代別特徴と代表的仏像
- 飛鳥時代:アーモンド形の目・素朴な笑顔・直線的な衣文が特徴
- 白鳳時代:隋・唐の影響を受けた丸みを帯びた童顔が特徴
- 奈良(天平)時代:塑像や乾漆という新技法の導入による表現の広がり・多様化
- 平安時代前期:木彫像の定着と、カヤやヒノキを使った像の巨大化・和様化
- 平安時代後期:末法思想による浄土信仰の高まりに伴う壮麗な仏像
- 穏やかで優美な和洋彫刻の完成
- 鎌倉時代:慶派の台頭
- 運慶の豪快な仏像と、快慶の優美な仏像
仏像の特徴と種類
- 如来を頂点とする菩薩、明王、天部という序列
- 経典や規則によって規定されている仏像の持ち物や三尊像の組み合わせ
- 如来:ブッダの尊称であり、時空間を超えて現れるブッダの化身
- 如来像
- 様々な如来:弥勒如来・阿弥陀如来・薬師如来・毘盧遮那仏・大日如来
- 菩薩:「悟りを開く前の釈迦」という当初の定義と、大乗仏教による菩薩の多様化
- 菩薩の修行における六波羅蜜:布施・持戒・忍辱・精進・禅定・般若波羅
- 出家する前のブッダがモデルの菩薩像
- 様々な菩薩:弥勒菩薩・観音菩薩・千手観音・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩
- 明王:如来の教えに従わない衆生を罰し導く憤怒の仏
- 不動明王:明王の中の明王
- 天部:仏法を守護する諸尊、金剛力士や閻魔も天部
- 様々な天部:梵天・帝釈天・四天王・十二神将etc.
仏像の製作技法
- 金銅仏:蜜ろうで作った型の周りに土をもって銅を流し込むことで造形
- 塑像:芯木に粘土を盛りつけて造形し、乾燥後に彩色
- 乾漆像:漆で麻布を重ねることで細かな造形が可能になった奈良時代に流行した技法
- 木彫像:一本の原木から削り出す「一木造」とパーツを組み合わせる「寄木造」
仏像の見方
- 姿勢:組んだ両足が見える結跏趺坐は如来、片足しか見えない半跏趺坐は菩薩
- 印相:手の印によって仏像が象徴する意味や種類を識別可能
- 衣服:簡素な如来、貴族のような菩薩、剣を持つ明王、様々な姿の天部
- 事物:薬師如来の薬壺、地蔵菩薩が持つ錫杖や宝珠など固有の意味を持つ
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