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『世界地図を読み直す:協力と均衡の地政学』☆4

元JICA理事長による日本人にとってはニッチな国々の地政学解説。ロシア隣国やアフリカ、南米、南太平洋諸国など普段あまり意識しない国や地域の地政学が分かるのです。いずれの地域でも中国の進出は盛んであり、隣の大国との付き合い方は日本の国益に直結するのだと思いました。

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この本を読むとわかること

自由で開かれたインド太平洋構想:日本の生命線

  • 明治以来重要なルートであったインドから中東へ至る海路
    • 開かれたインド洋を確保する手段としての日英同盟
    • 中東からの原油の供給難によって起こった石油危機
  • OECD加盟国である日本の開発援助における制約
    • OECD非加盟国である中国との「できること」の違い

ロシアとその隣国たち:独立心と思慮深さを学ぶ

  • 「アイデンティティ」の大切さ:ジョージアとアルメニア
    • 「文明の十字路」と呼ばれるコーカサスの国々
    • ビザンチン・イスラム・モンゴルに侵略され、トルコ・イラン・ロシアという大国に囲まれながらも存続しているジョージアとアルメニア
    • アイデンティティの核となる「宗教」と「言語」
  • キエフで聴くオペラ「ナブッコ」:ウクライナ
    • ポーランド・リトアニア・オーストリア・帝政ロシア・ソ連に支配され独立国家が作れなかったウクライナ
    • 肥沃な土地を農業生産基地として利用し、チェルノブイリ原発の建設による重工業化の推進などウクライナを重視したソ連
    • 常に周囲から圧迫されていると感じ、それに強く反発するのがロシア
  • 日本に「マンネルヘイム」はいないのか:フィンランド
    • 600年にわたるスウェーデンからの支配と、帝政ロシアによる解放
    • ロシア化政策への反発と独立運動
    • 独立の父であり国民的英雄であるマンネルへイム
    • 第二次大戦後に資本主義・民主主義を維持しながら東西陣営にも属さず、中立を守ったフィンランドの安全保障感覚の強さ
  • 「過敏な大国」との付き合い方:ロシア
    • 清国からの遼東半島租借によって一気に進んだ鉄道建設と南進
    • 人口が減少する極東地域における中国の圧力への対抗という大きな課題と日本のチャンス

フロンティアとしてのアフリカ:中国の影と向き合う

  • 米作支援で難民の自立を:ウガンダ
    • 恵まれた北部を重用し南部との対立をあおるというイギリスの植民地統治法
    • 独立後も繰り返された政変・クーデター・内戦
    • 難民を自国で受け入れにくい日本が行ってきた難民受け入れ国への支援・職業訓練
  • 「日本式小学校」の伝統を世界へ:エジプト
    • 規律やしつけの浸透を目的にエジプトで導入が進む日本式小学校モデル
    • 軍人出身で規律の重要さを理解しているエルシーシ大統領が推進
  • 貧しい国を支援するのはなぜか:ザンビアとマラウイ
    • アフリカにおける「資源の呪い」
    • 1人1日88セントで暮らす本当の「貧しいアフリカ」であるマラウイ

遠くて近い中南米:絆を強化するために

  • 「日系人」を超えた関係を築く:ブラジル
    • 流量単体で世界の河川の25%、森林や地下水など周辺も含めると世界の河川の67%の水を保有するアマゾン川
    • 第二次大戦前の日本人排斥運動によってアメリカからブラジルに移住した日本人移民
    • 1990年代に増えたブラジル日系人労働者の日本移住
    • 日系人を支援して外交官などにするための現地大学への援助という選択肢
  • インフラ整備で大国の統合を支援する:コロンビア
    • 近代日本の外交史に全く登場しないコロンビア
    • カンボジアでノウハウを積み重ねた日本の地雷除去技術の供与
    • ペットボトルや空き缶などのありふれたもので作られるコロンビアの地雷

「海洋の自由」と南太平洋:親密な関係を維持できるか

  • ラバウルで信頼を得た今村均:パプアニューギニア
    • 食糧の自給を推奨し米軍にラバウルを回避させた今村均
    • 餓死寸前だったガダルカナル島の兵士1万名の救出劇
  • 南太平洋と海洋国家日本:フィジーとサモア
    • 南太平洋諸国にも驚異的なスピードで進出する中国

揺れるアジア:独裁と民主主義の狭間で

  • 日本の国際援助はどうあるべきか:ミャンマー
    • 軍政の弊害としての経済発展の遅れ
    • ヤンゴンのインフラ再開発・高速鉄道網の欠如・産業化・農業振興・人材不足など山積するミャンマーの課題
  • 途上国の法整備を支援する:ベトナム
    • アジア各国で実を結ぶ日本の法整備支援事業
    • 学生の8割が外国人でグローバル人材育成に特化する海外では知名度の高い「国際大学」
  • ジャングルから生まれた民主国家:東ティモール
    • 少数の革命リーダーの次の世代に必要な「多数の有能な官僚」
  • パミール高原からアフガニスタンへ:タジキスタン
    • 東西に連なる山脈で南北に分断されているタジキスタン
    • 中国によって建設された南北縦断トンネル
    • 国の分断・内戦の歴史を超えて統合するための「強権政治」

世界の地図の中を生きる日本人

  • 「ソフト・パワー」の作り方
    • 国際会議はVIP同士のリレーション作りの場
    • 会議に臨み合意形成をするのは実務者の仕事で、コミットメントを示すのがトップの仕事
  • 1950年の「世界」と「日本」:中曽根康弘の欧米旅行
    • 30代前半で国会議員・地方首長・経済界の重鎮とともに戦後すぐの世界を歴訪した中曽根康弘
    • 戦後ドイツを復興に導いたアデナウアーとの出会い
    • 冷戦の厳しさを実感し、アメリカの圧倒的な国力を見たことが中曽根外交のルーツに

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ベストビュー(過去1カ月)

『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness』 ☆4

魔窟とも言われた香港の九龍城の住人へのインタビューや、在りし日の写真集。香港の本土返還に伴い取り壊されてしまっているけど、その怪しさに妙に惹かれるのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day3:終日観光】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。3 日目は終日フリーなので、ゆっくりボストンを観光しました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day1:ボストンへ】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 1日目は移動だけで終わりました。

『女たちの王国 「結婚のない母系社会」中国秘境のモソ人と暮らす』☆3

雲南省と四川省の境にある「世界で最後の母系社会を営むモソ族」の社会に入り込んだ中華系シンガポール人女性の手記。結婚という概念がない・一夫一妻制でもないなど、父系社会が当たり前の我々にはイメージしづらい世界ですが、命をはぐくむ女性を中心とした母系社会のほうが生物としては正しい在り方なのかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑

ベストビュー(全期間)

Malaysia Quarantine Premium Package 【番外編】Malaysia赴任記 隔離ホテル情報

Once entering Malaysia, we need to be quarantined for 14days. At the beginning of COVID-19 spread, the hotel for quarantine have been determined randomly. In these days, we can choose "premium quarantine stay package" in advance . This article is summary of premium packages which I asked each hotel. Note: Information in this article might be old. It's better to confirm the latest plan to the hotel. Note: Only Hotel Istana can be booked via its homepage so far. As the other hotels don't show their premium package plans on their homepage, you need to contact them through their reservation E-mail address or "Contact us". マレーシア入国とともに14日間ホテルで隔離されます。当初は滞在ホテルがランダムに割り振られていたようですが、より快適なプレミアムプランが追加されました。各ホテルにどんなプランがあるのか聞いてみたので、聞いた内容をまとめます。 ※情報が古い可能性があるので、念のため最新情報を各ホテルに確認したほうがよいかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第1回】ソムリAI ~決定木編~

最近ブームのAI(機械学習)に手を出しました。まずは、決定木(Decision Tree)というモデルを使って「ソムリAI(ワインソムリエAI)」を作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第6回】乳がん診断AI その1

ソムリAI(ワインソムリエAI)で使った手法で乳がん診断AIを作ってみます。まずは決定木とニューラルネットワークの2つのモデルを試してみます。かなり高性能なモデルができました。名医誕生かもしれません 笑

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第2回】ソムリAI ~ロジスティック回帰編~

AI(機械学習)やってみた、第2弾です。前回は決定木(Decision Tree)を使ったソムリAI(ワインソムリエAI)を作りました。今回は「ロジスティック回帰(Logistic Regression)」というモデルを使ったソムリAIを作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑