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『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』☆3

ダークウェブの技術的な内容に特化せず、ダークウェブを包括的に解説した本。サーフェスウェブ・ディープウェブと比較したダークウェブの特徴から、匿名性を可能とする技術の概論、そこで展開される違法ビジネスや住人・ダークウェブ発の哲学的思想まで幅広く解説されています。

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この本を読むとわかること

もう1つの別の世界

  • グーグルが夢見た検索エンジンによるWebの統一化を阻んだ「ディープウェブ」
    • ディープウェブとは、検索エンジンが立ち入れないGmailなどのID・PWで保護された領域
    • 検索エンジンのクローラーがアクセスできるは全体のわずか4%
  • グーグルが2009年に導入した画期的なパーソナライゼーションアルゴリズム
  • 自律分散型システムとして考案されたインターネットにおけるリバタリアニズム(自由至上主義)的な思想と規制のせめぎあい
    • ネットワーク中立性・公平性・表現の自由というリバタリアニズム的主張
    • 漫画村などの海賊版サイトや児童ポルノサイトにおける権利の侵害という規制側主張

暗号通信というコンセプト

  • ディープウェブとダークウェブの違い
    • ディープウェブ:検索エンジンのクローラーが立ち入れない保護された領域
    • ダークウェブ:TorブラウザやI2Pなどの専用ソフトウェアでしかアクセスできない領域
  • オニオンルーティングという匿名性を担保する仕組みを備えたTor
    • アメリカの海軍研究所における政府主導の研究がルーツのTor
    • 言論の自由が抑制されている国における自由な報道が目的
  • 受信者・送信者が1つの鍵を使う「共通鍵方式」における「鍵配送問題」
    • 数学の一方向関数(因数分解など)を活用した鍵配送問題の解決
    • 暗号化と復号化に鍵の「ペア」を使うという暗号理論における革命
  • 新たに編み出された「公開暗号方式」の副産物としての「デジタル署名」
    • 本人の公開鍵で復号できる=暗号化したのは本人
    • ビットコインなどの暗号通貨における本人確認にも応用
  • PGP(Pretty Good Privacy)という暗号化されたメッセージソフトの発明
  • 暗号通貨・Tor・PGPに応用される公開鍵暗号方式

ブラックマーケットの光と闇

  • 「ドラッグのeBay」「闇のAmazon」と呼ばれたTorでしかアクセスできないeコマースサイト「シルクロード」
  • 従来の違法オンラインサイトの弱点
  • 匿名アクセス可能とするTor・匿名ながら本人証明ができるPGP・匿名決済を可能とする暗号通貨を密接に組み合わせたシルクロード
  • シルクロードによる「薄暗いヤクの売人の民主化」
  • シルクロード管理人の逮捕と明らかになった麻薬取締官の犯罪
    • 逮捕につながった単純なヒューマンエラー

回避する都市伝説

  • ダークウェブにおける「殺人請負」という都市伝説
  • 積極的にダークウェブに自身を売り込む元軍人たち
  • 史上初のオンラインスナッフフィルム(殺人動画)「ウクライナ21」

ペドファイルたちのコミュニティ

  • ストリートチルドレンや貧困家庭の少女が犠牲になる児童ポルノ
    • 金のために我が子を差し出す親
  • 児童ポルノで人気なのは英語を公用語にするフィリピン
  • 登録者数が100万人規模を超える児童ポルノコミュニティ
  • 違法ゆえにセキュリティ意識の高い児童ポルノサイト利用者
  • 法執行機関がダークウェブコミュニティに対して仕掛ける戦略

思想を持たない日本のインターネット

  • ダークウェブ初期に2004年に日本で作られた「onionちゃんねる」
  • 事前登録が必要でモデレーターによって管理された「フォーラム形式」の外国のダークウェブコミュニティと、「スレッドフロート形式」で混沌とした日本のダークウェブコミュニティ
    • アメリカにおける「ダークウェブ=独立・反国家的」というイメージ
    • 日本における「ダークウェブ=アングラ」というイメージ

新反動主義の台頭

  • ドットコムバブル期にイノベーティブな場所であるインターネットに押し寄せたIT関連ベンチャー
    • 次第に新参者を疎むようになった古参のインターネットアングラ住人と「新反動主義(Neoreaction)」の台頭
  • インターネット発の哲学運動である「思弁的実在論」

近代国家を超越する

  • 新反動主義における「自律分散型都市国家」という思想が助長する排他主義・分離主義・レイシズムという危険性
  • ビットコインのブロックチェーン上の数多くの暗号化された画像やメッセージ
    • ビットコイン上に突如現れた天安門事件のTank Manの画像
    • 言論の自由のために使われるブロックチェーン
    • 児童ポルノなどへの悪用も問題
  • ブロックチェーン上で動作する分散型アプリケーション(DApps)開発競争
  • 仮想国家「ビットネーション」構想
    • すでに現実化しているエストニアのe-Residencyプログラム
  • ブロックチェーン同士をつなぎ「ブロックチェーンのインターネット化」を目指す試み

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ベストビュー(過去1カ月)

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 - City of Darkness』 ☆4

魔窟とも言われた香港の九龍城の住人へのインタビューや、在りし日の写真集。香港の本土返還に伴い取り壊されてしまっているけど、その怪しさに妙に惹かれるのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

UMASS Lowellの卒業式@Bostonについて、計画の立て方やら行く前にやっておくことやらをまとめておきます。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day3:終日観光】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。3 日目は終日フリーなので、ゆっくりボストンを観光しました。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day1:ボストンへ】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 1日目は移動だけで終わりました。

『女たちの王国 「結婚のない母系社会」中国秘境のモソ人と暮らす』☆3

雲南省と四川省の境にある「世界で最後の母系社会を営むモソ族」の社会に入り込んだ中華系シンガポール人女性の手記。結婚という概念がない・一夫一妻制でもないなど、父系社会が当たり前の我々にはイメージしづらい世界ですが、命をはぐくむ女性を中心とした母系社会のほうが生物としては正しい在り方なのかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第4回】ソムリAIの改良(正規化)

ソムリAI(ワインの評価を機械学習で当てる「ソムリエ+AI」)はもういいかなと思っていたのですが、機械学習の教科書的な本を読んでいるといくつか改良ポイントが見えてきたので、実際に適用してみようと思います。 まずは データの正規化 という手法を試してみました。結論から言うと、 あまり効果はなかった のです。。 ソムリAIの振り返り ワインの成分とランクのデータに対して、決定木・ロジスティック回帰・ニューラルネットワークの3通りのモデルを使って機械学習 を行い、モデルの精度を検証してきました。それぞれのソムリAIの性能はこんな感じでした。 どのモデルも概ね60%程度の精度 でした。 改良その1:正規化 正規化とは まずは 正規化 という手法を試してみます。標準化とも呼ばれます。正規化を行うことで 尺度の異なるデータを比べやすくする とともに、 はずれ値の影響を小さくする ことができます。正規化には 各データを平均0・標準偏差1に成形する手法 と、各データを 0から1の範囲に成形する手法 の2つがあります。 前者は標準偏差が出てくることからも分かるように、 データが正規分布に従うことを前提にした正規化手法 です。 元のデータが釣鐘型の分布になっている場合に有効 です。後者は単純に データの範囲を0から1の範囲に狭める手法 であり、 元のデータが一様分布の場合 (規則性が無くランダムなように見える場合) に有効 です。 どちらの手法でもデータの範囲を一定のレンジに狭めており、そうすることで異なる尺度のデータを比べやすくしつつ、はずれ値の影響を下げるのです。 正規化してみる 元データの分布を確認 前回同様のワインのデータを使って正規化してみます。まずはワインのデータを読み込んで表示してみます。ついでに機械学習で使うワインの成分と、ワインの評価にデータを分割しておきます。 【オリジナルのワインデータ】 UCI(University of California, Irvine:カリフォルニア大学アーバイン校) http://archive.ics.uci.edu/ml/machine-learning-databases/wine-quality/winequality-red.csv #入力データセットを読み込み i

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Malaysia Quarantine Premium Package 【番外編】Malaysia赴任記 隔離ホテル情報

Once entering Malaysia, we need to be quarantined for 14days. At the beginning of COVID-19 spread, the hotel for quarantine have been determined randomly. In these days, we can choose "premium quarantine stay package" in advance . This article is summary of premium packages which I asked each hotel. Note: Information in this article might be old. It's better to confirm the latest plan to the hotel. Note: Only Hotel Istana can be booked via its homepage so far. As the other hotels don't show their premium package plans on their homepage, you need to contact them through their reservation E-mail address or "Contact us". マレーシア入国とともに14日間ホテルで隔離されます。当初は滞在ホテルがランダムに割り振られていたようですが、より快適なプレミアムプランが追加されました。各ホテルにどんなプランがあるのか聞いてみたので、聞いた内容をまとめます。 ※情報が古い可能性があるので、念のため最新情報を各ホテルに確認したほうがよいかもしれません。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第1回】ソムリAI ~決定木編~

最近ブームのAI(機械学習)に手を出しました。まずは、決定木(Decision Tree)というモデルを使って「ソムリAI(ワインソムリエAI)」を作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day0:渡米前にやっておくこと】

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【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第6回】乳がん診断AI その1

ソムリAI(ワインソムリエAI)で使った手法で乳がん診断AIを作ってみます。まずは決定木とニューラルネットワークの2つのモデルを試してみます。かなり高性能なモデルができました。名医誕生かもしれません 笑

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第3回】ソムリAI ~ニューラルネットワーク編~

AI(機械学習)やってみた、第3弾です。「ニューラルネットワーク(Neural Network)」を使ったソムリAIを作ってみようと思います。”ニューラルネットワーク”、見るからにAIっぽい名前ですよね。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day5:帰国】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。5 日目にして帰国なのです。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編)【Day 4:卒業式】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。4 日目は卒業式本番です。とても賑やかでアメリカンな式典でした。ただしあいにくの雨、僕曇り男なのに。。

【番外編】AI(機械学習)やってみた。【第2回】ソムリAI ~ロジスティック回帰編~

AI(機械学習)やってみた、第2弾です。前回は決定木(Decision Tree)を使ったソムリAI(ワインソムリエAI)を作りました。今回は「ロジスティック回帰(Logistic Regression)」というモデルを使ったソムリAIを作ってみようと思います。

【番外編】ボストン旅行記(UMASS Lowell卒業式編) 【Day2:晩餐会】

UMASS Lowellの卒業式@Boston。 2日目は午前中はボストン観光、夕方から Hooding ceremonyという卒業生(大学院生)向けの晩餐会です。卒業式で被るHoodをもらいました。

『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』 ☆5

一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している「Deep Learning for GENERAL (通称G検定 ) 」 の公式テキスト 。 ディープラーニングについて1冊で網羅的によくまとめられているので 、 ディープラーニングの入門書としてもおすすめです 。 ついでに勢いで資格も取ってしまいました 。 AI人材への第一歩なのです 笑