「使い勝手の良いWeb画面とは何か」という難題に脳科学・心理学からアプローチした本。100のヒントが書かれており、手引書・レファレンス的に使うとよいと思いました。私、学部の専攻は認知心理学でして、「なんか聞いたことのある学説や理論が多いなぁ」と思ったら著者はコンピュータ科学者ではなくバリバリの認知心理学者だったのですw


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この本を読むとわかること
人はどう見るのか
- Webページの端に出る広告が点滅する理由と周辺視野
- 視覚野における顔認識専門の脳領域「紡錘状顔領域」
- 専用回路があることで高速・高精度での顔識別が可能
- この専用回路を使わない自閉症の人たち
- Webページで我々がまず注目し認識するのは人の顔
- デザインするときはアフォーダンス(動きや機能を示唆する手がかり)に配慮
- オブジェクトを選択した時やアクティブな時には陰影で強調
- 不適切なアフォーダンスキューを使わないよう注意
- 男性の9%・女性の0.5%が色覚異常
- 色覚異常者に優しい「線の太さ」などの色以外の識別体系
- 色覚異常者への見え方をチェックできるWebサイト
人はどう読むのか
- 文章の読みやすさを定量的に評価する方法
- ディスプレーの文字が紙よりも読みにくい科学的理由
- ディスプレーの文字を読みやすくするための基本作法
- 幅広の文章のほうが早く読める視覚的理由
人はどう記憶するのか
- 「ユーザーはすぐ忘れてしまう」ことを前提にしたデザイン
- 重要な情報はすぐ見つけられることが大事
人はどう考えるのか
- 情報は少ないほどきちんと処理されるという脳の特性を活かした「情報の段階的開示」
- Webサイト上のボタンの大きさを決める科学的基準
- しっかりした目標を持ってシステムの概念モデル(使い勝手・ユーザーインタフェース)を設計
- 技術ドリブンでプロトタイプを作って膨らませようとするのはNG
- 「ユーザーが直感的に使えるシステム」を設計する秘訣
- システムの概念モデルとユーザーのメンタルモデルの一致
- ユーザーをフロー状態(没頭している状態)にするために必要なこと
- オブジェクトにフォーカスする西洋人と、背景をみる東洋人
人はどう注目するのか
- ヒトの注意力が続くのは7~10分
- Web上での動画視聴・チュートリアルは7分以内
- 「新しい脳」と「古い脳」
- 思考をつかさどる「大脳新皮質」
- 感情をつかさどる「大脳辺縁系」
- 生命維持・生存本能にかかわる「脳幹」
- 注意をひきやすい画像・テーマ
- 音に反応する人間の特性の利用
人はどうすればやる気になるのか
- 目標に近づくほど達成意欲が強くなる特性
- スマホ・SNSなどに依存してしまう「ドーパミンループ」
- あくなき「探索の欲求」の連鎖
- さらにドーパミンループを高める方法
- ドーパミンループの絶ち方
- 幼少期に決まる「我慢できる力」
- 我慢できる力は学力・ストレス耐性にも影響
- 我慢できない人の購買意欲をあおる方法
- 一般的なWebサイトの読まれ方は斜め読み
- 1つのことの「習慣化」に要する期間は平均66日
人は社会的な生き物である
- 人間の社会集団の上限は100~230人
- Webサイトやアプリをデザインするときはユーザーとのやり取り・もらう情報の適切さに配慮
- 個人情報や決済情報など機微な情報のもらい方とタイミング
人はどう感じるのか
- 説得力があるのはデータより物語
- 「見た目」と「感じ」で判断されるWebサイトの信頼性
- 色・フォント・レイアウト・ナビゲーションなどのデザイン要素がとても重要
間違えない人はいない
- 優れたエラーメッセージの書き方
- 退屈な作業には音や色・動きで刺激を、難しい作業には邪魔な要素を排除
- ユーザーテストでエラーを記録しネガティブなエラーをすぐに修正
- ユーザーの起こしやすい間違いに着目し設計にフィードバック
人はどう決断するのか
- 選択肢が多いと思考がマヒするので、ユーザーに提示する選択肢は片手に収まるくらいに
- ユーザーは「最短距離」よりも、「自分で判断していること」を好む
- 集団的意思決定の危険性
- ユーザーの行動に影響を与えるのは推薦文・評価・レビュー
- モノに支払う対価は、Webサイト<<<目の前の実物
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