阪神淡路大震災で本社が全壊しながらもスピード復旧した神戸新聞の記録。こんなご時世だからこそ、過去起こった危機から学ぶことはないかなと。BCPのための同業者とのアライアンスや、迅速にシステムを復旧する方法など気づかされることが多かったです。また、政府・自治体の危機管理能力は当時と比べて格段に進歩していると思いました。


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この本を読むとわかること
本社崩壊
- 震災前日に各地で起きていた海の異常現象、地下水の濁り
- 濁りや大量に増えた魚と姿を消した魚
輪転機始動
- 人々を放心状態に陥れた「震度7」
- 生き残った神戸新聞記者の「生を与えられた者」としての取材活動
- 神戸新聞復旧の要となった京都新聞との相互支援協定
- 震災によってパンクし95%の一般通話がカットされた電話回線
- 「電話送稿」によって京都に送られ編集された4ページの夕刊
- 「特命」を受けた運送業者が自前のバイクで印刷所に届けた夕刊のフィルム
決断
- 全壊した本社機能の移転
- 阪神大震災のビル被災の多くが途中階の挫屈
- 震災で明らかになった情報統制の困難さ
- 自衛隊の災害支援を要請できる知事・県庁に集まらない情報
- パンクした電話回線と司令塔の不在
- 自治体庁舎が被災するという防災計画の「想定外」
- 日経新聞本社で製作されたデイリースポーツの紙面
- 共同通信の配信網を活用した他社への記事転送
- 日頃縁のない競馬などギャンブルの記号に四苦八苦した日経新聞の制作マン
- 貸オフィスの20%が被災したことで発生した賃貸オフィスバブル・オフィスビル争奪戦
- 神戸新聞読者を狙い撃ちする他紙の顧客横取り運動
父と母
- 倒壊した戸建ての多くは1階が崩落
- 犠牲になったのは階段の昇降がつらくなった高齢者たち
- 多くの記者が苦しんだ「取材する者」と「取材される者」の壁
再構築
- 全壊した新聞製作システムを10日間で復旧・稼働させるという前代未聞の挑戦
- 同じ富士通製の京都新聞のシステムをベースに復旧することに決定
- 中国新聞・中日新聞・毎日新聞など全国の新聞社の協力で集まった不足品
- ノウハウの塊であるソフトウェアを無償提供した京都新聞
- 京都新聞特殊仕様である「京都弁」の紐解きに苦労
- 労組の後押しもあり夜通しでフル回転した印刷工場
生きる
- 神戸新聞・京都新聞の前例のない合同企画「生きる」
- 若手からベテランまですべての記者・論説委員が被災地を駆け回り取材
- 「他人事」のようなこれまでの災害報道に対する反省
- 神戸新聞が地道な検証の末に立証した震災の「古傷複数説」
- 全国各紙が報道した「東西一本の潜伏断層説」を真っ向から否定
- 高齢者の孤独死という大きな社会問題
- 震災で、避難所で、仮設住宅で亡くなる高齢者
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