リーマンショックで経営難に陥ったGMの企業城下町ウィスコンシン州ジェインズヴィルで起こった雇用消失についてのノンフィクション。工場労働者の雇用が失われたことで建設業・小売業・サービス業まで町自体が大きく衰退し、労働者階級は困窮し自殺者が急増したそうです。リーマンショックがアメリカ全土に与えた影響は予想を大きく上回るほど大きく、困窮と国民の分断がトランプ政権誕生の土台だったのだろうと思いました。


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この本を読むとわかること
プロローグ
- リーマンショックによってアメリカで失われた880万人の雇用
- GMの工場のあったジェインズヴィルでも9000人の雇用が消失
- 第一次大戦後・世界恐慌でも同様に雇用が消失したが影響がアメリカ全土に波及したのは初めて
2008年
- 小規模の自動車会社が合従連衡してできたGM
- ジェインズヴィルに誘致されたGMの工場
- GMの経営難で廃止の筆頭候補に挙げられたジェインズヴィルの組み立て工場
- ウィスコンシン州の高校卒業認定プログラムに押し寄せた工場労働者
- カネまわりの良い工場労働者の解雇が街に与えた影響
2009年
- ジェインズヴィルのGMの工場閉鎖が自動車関連産業に与えた影響
- 工場の操業再開をめぐる自治体ぐるみの入札合戦
- 操業再開を勝ち取った自治体・労働者の高すぎる勝利の代償
- 雇用創出・職業復帰のための政府による職業訓練
- ジェインズヴィルの大学に入学した失業者
- 教育プログラム整備の予算獲得に奔走する上院議員
- 大学で行われる即戦力労働者育成プログラム
- リーマンショックによる住宅差し押さえでゴーストタウン化した街の通り
2010年
- ジェインズヴィルに居を構えていた国際的ペンメーカー「パーカー」の倒産
- 第二次大戦のドイツ降伏文書への署名など20世紀の決定的な瞬間に何度も登場したパーカーペン
- ジェインズヴィルの工場労働者の別の工場への異動という選択
- 単身赴任でジプシーのように働く労働者
- 中産階級の労働者階級への転落とさらなる貧困に追いやられる労働者階級
2011年
- 公務員労働者に対する憤懣の高まりと、歴史上初の教師の大規模レイオフ
- 別の工場に異動した「GMジプシー」のリアルな生活
- 職業訓練受講生の就職難
- 就職できてもGM時代の半額の給料
- 職業訓練受講者がそうでない労働者よりも就職が難しかった理由
- 過去の景気減退と比較して回復のペースが圧倒的に遅かったリーマンショック
- 子どものバイト代・収入も含めなければ生活を維持できない労働者階級
2012年
- GMの工場復活を願う元工場労働者と21世紀型の先進産業を誘致したい政治家
- ハイテクベンチャー誘致のための経済的インセンティブと市の財政出動
- 大統領選における民主党支持者・共和党支持者の分断
- 経済的困窮がこれまで寛容だった住民を分断
- 工場の閉鎖以降倍増した自殺者数
2013年
- 鉄鋼など重厚長大産業で栄えた「ラストベルト」の悲惨な現在
- 出稼ぎに出る親とホームレス化した子どもたち
- 被害を免れた住民と、困窮した住民に大きく分断されたジェインズヴィル
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