その名の通り「ゼロ(素材集め)からトースターを作る」というイギリス人美大生による体当たり感満載の企画。金属の生成からプラスチックの成型まであふれ出る行動力と気合いで部品を作っているのです。単にトースターを作るだけではなく、モノづくりにおける真のコストとは何か、なぜ公害や廃棄物がおろそかにされがちなのか、富とは何かのような本質的な問題に迫る「案外深い本」なのです。


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この本を読むとわかること
解体
- 安定した電力需要を創出した「家電」
- 人類が鉄器の前に青銅器を使っていた技術的理由
- 「ゼロからトースターを作る」に際してのルール・制約
鉄
- 手作り溶鉱炉での試行錯誤
- 素人はコークスではなく木炭を使うべき理由
- 不純物の除去という製鉄最大の課題
- 電子レンジで屑鉄を鋼鉄に
マイカ(断熱材・絶縁材)
- 電熱線の保護に使われるのがマイカ
- 英空軍機「スピットファイヤ」にも使われた国産マイカ鉱山での発掘作業
- シート状・ミルフィーユ状に結晶するマイカ
プラスチック
- 何百もの異なる炭化水素分子で構成される原油からサイズごとに抽出・選別するのが「石油精製」
- プラスチックの原料プロピレンを精製における大きな課題
- 高可燃性ガスに高圧をかけるという大きな危険性
- プラスチックが普及してまだ60年足らず
- 個人で生成することの限界
- でんぷんを使った代替品「じゃがいもプラスチック」への挑戦と失敗
- 古プラスチックを使ったリサイクル(再成型)という奥の手
銅
- 鉱山の水に溶けだした金属分を食べて酸を排出する「極限性微生物」
- 宇宙生物学者の研究対象にもなる極限性微生物
- 鉱山の水に含まれる銅を電気分解によって抽出
ニッケル
- 酸性雨の原因となる二酸化硫黄を大量に排出するニッケルの抽出
- 極限性微生物を使った「バクテリア・リーチング」という環境負荷の低い新たな抽出手法
組み立て
- 15万円以上のコストを投じて組みあがった自家製トースター
- 製品製造において隠される公害や廃棄物などの「本当のコスト」
- 「健康被害」などとして誰かに押し付けられるコスト
- 製品はもっと高くあるべき
- 「富の相対性」が生む消費の連鎖
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