食文化の変遷からたどるアメリカの歴史。ヨーロッパ本国・アメリカ先住民・奴隷の故郷アフリカや西インド諸島の料理、ヒッピーたちが取り入れたアジアの食習慣がぐっちゃぐちゃに混ざっているのがアメリカ食文化の特徴だそうです。日本人的にはカリフォルニアロールは邪道に見えますが、アメリカ食文化史的には正統・王道なのです。


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この本を読むとわかること
生き続ける非西洋の伝統
- 食糧確保技術がなく補給も頼れなかった白人入植者が食生活において依存した先住インディアンと黒人奴隷
- トウモロコシ・豆・カボチャを組み合わせた合理的なインディアンの農業
- インディアンへの感謝をルーツに持つ感謝祭
- 移住当初のアメリカの食の原点がうかがえる感謝祭の料理
- 料理人となった黒人奴隷がもたらしたスパイスと豆の煮込み料理ピーアンドライス
- 国民的スナックになったインディアン由来のポップコーン
- 高級食材にありつけなかった南部の黒人・貧しい白人が生み出したバーベキューとフライドチキン
- 混血のクレオールが生み出したヨーロッパとアフリカ・西インド諸島料理の融合「クレオール料理」
- ガンボーやパエリアの代用品ジャンバラヤや、ケイジャンが有名
- 混血料理として発展したメキシコ料理
- テックス・メックスとしてテキサスに根付いたメキシコ料理
- チリコンカルネに代表されるアメリカの創作メキシコ料理
- 植民地第二世代・第三世代のイギリス本国への憧れと食習慣の模倣ブーム
- 植民地への不当干渉への反動として起こったボストン茶会事件
- ボストン茶会事件以降の食習慣の変化
- ラム酒から、ビール・アメリカ産トウモロコシを原料とするバーボンへのシフト
- 紅茶からコーヒーへのシフト
ファーストフードへの道
- ハインツによるケチャップの発明
- アメリカ大陸原産のトマトを使ってドイツ系移民が作った万能ソース
- ユダヤ系移民がもたらしたベーグルとデリカテッセンという都市部労働者向けファーストフード
- 創作サンドイッチとしてのハンバーガーとホットドッグ
- 移民たちが始めたエスニックフードビジネスがブルーカラー労働者でヒット
- ファーストフードによる食の効率化・標準化
- 安全な飲料水が得られないという課題に対して健康食品として開発された清涼飲料
- 禁酒法により清涼飲料が爆発的に普及
- 産業社会におけるスピードと利便性がファーストフードの普及を後押し
ヒッピーたちの食文化革命
- ヒッピーによる自然食・健康食ブーム
- スローフードの高級化とヘルシー志向の限界
- 有機農業や菜食主義という非西洋的な食文化の取り込み
- 多様性を表す「マルチ」ではなく、異文化融合的な「クロス」
- カリフォルニアロールとして進化した寿司
- ボウル(丼もの)とフィンガーフードを舞台にしたフュージョンフードの発達
- 創作料理の最前線である現代のビーガン
- 厳格な菜食主義という制約によって生まれた食の多様性
ファーストフード帝国への挑戦
- 効率と収益性を最優先した近代産業社会究極のビジネスモデルであるマクドナルド
- アメリカ国内の格差拡大に伴い貧しい人々の受け皿となったファーストフード業界
- メニューを絞り込み特化するというファーストフードの弱点を補うフードコートの登場
- 「スーパーサイズミー」「ファストフードネイション」によるファーストフードの危険性の告発
- 店を構える資金はないが腕に自信のある料理人による「フードトラック」の登場
- ファーストフード業界とアグリビジネスによって搾取される個人農家
- 地域支援型農業(Community Supported Agriculture)という処方箋
記憶から未来へ
- 21世紀半ばに白人プロテスタント(WASP)の人口比率が過半数を割るアメリカ
- マイノリティの人口が過半数を占める時代に突入
- 多文化主義とアメリカ第一主義のねじれ現象
- 様々な食文化を組み合わせた「フュージョン料理」という光明
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