第二次世界大戦中に兵士の娯楽・士気の低下防止のために国策として作られた米軍の「兵隊文庫」についての本。ヒトラーが仕掛けた焚書などの思想戦に対して、アメリカは文化を末端まで行き渡らせたというのが対照的なのです。戦争を「文化・娯楽・読書」という切り口で描くのは面白い視点だと思うのです。


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この本を読むとわかること
ビブリオコースト(書物大虐殺)と呼ばれたナチスの焚書
- 対抗して各国に建設された「燃やされた本の図書館」
- ドイツにおける反ユダヤ運動の発端となった事件
- ドイツがフランス攻撃前に行った戦意喪失のためのプロパガンダ
- ドイツの攻撃に6週間で降伏したフランス
- 初めに戦意をくじいてから進行するというドイツ軍の常套手段
- アメリカには効かなかったプロパガンダ
「兵隊文庫」の設立・思想戦における新たな武器
- 軍隊生活の充実における娯楽の重要性と、書籍という安価な娯楽
- 南北戦争からの伝統だった前線兵士への書籍の供給
- 広く国家に呼びかけられた図書寄贈運動
- アメリカにおける軍事品製造のための物資供出運動と配給制
- 傷つき治療中の多くの兵士が治療中の読書による癒しの効果を報告
- 戦時中の物資不足・兵隊文庫の創設で一気に拡大したペーパーバック市場
- ペーパーバック専業出版社の誕生
- 軍服にちょうど入るサイズの兵隊文庫
- 低コストでの大量生産&毎月新しい作品を投入
兵隊文庫が変えた兵士の学習欲
- サイパン上陸後わずか7日間で図書館を建設
- アメリカの戦時図書委員会は書籍を出版する余力のないヨーロッパ諸国にも本を供給
- 実用書を兵隊文庫に加えることで復員後の兵士の就職にも寄与
- 史上初めて復員兵が所得や社会的地位の高低に関係なく高等教育が受けられるようになったルーズベルトの「GI法」
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