ギリシャ美術から印象派やミレーまで、西洋美術がどのような変遷をたどったのかを歴史的背景・宗教的価値観などを踏まえて解説してくれています。美術館でドヤれること間違いなしです。日本人としては、このくらいのレベルで日本の芸術の変遷が語れないといけないんでしょうね。


↑気になったらここからポチっと↑
↓気になったらここからポチっと↓
↑気になったらここからポチっと↑
この本を読むとわかること
年代別のポイントはこんな感じです。ギリシャ神話とキリスト教
ギリシャ美術
- ギリシャ人にとっての神
- 全裸の彫刻が好まれた理由
- 現存するギリシャ美術のほとんどはコピー品
- ギリシャ美術を復刻したローマ人
ローマ美術
- 写実性を重視し、胸像を好んだローマ人
- 神殿やコロッセオ・インフラなどの大規模建築を可能とした技術的イノベーション
宗教美術・ロマネスク
- 中世ヨーロッパにおけるキリスト教
- 民衆にとっての教会の位置づけ
- キリスト教が普及した歴史的背景
- アーチに象徴されるロマネスクとゴシックの見分け方
ゴシック建築
- 王侯出身者ではないのに摂政にまで登りつめたシュジェールが考案したゴシック建築
- 「ゴシック」の語源
- ステンドグラスが発展した背景にある宗教的価値観
- 聖堂は西に正面・東に祭壇がある
ルネサンスの始まり、そして絵画の時代へ
ルネサンス
- 「再生」を意味するルネサンスが復興したもの
- 「神・宗教」から、「個人」への焦点のシフト
- 「芸術家」という地位の確立
- ダ・ヴィンチが履歴書で自称していた肩書き
- ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの技法を完ぺきに習得し、西洋における絵画の古典様式となったラファエロ
北方ルネサンス
- 15~16世紀のネーデルラントで芸術が花開いた経済的
- ネーデルラント芸術の特徴
- ヤン・ファン・エイクが技法を確立
- イタリアに輸入され、モナリザにも取り入れられた北方ルネサンスの技法
- ブリューゲルの「バベルの塔」のように寓意性や、当時の社会情勢を示唆する絵画が多い時代背景
ヴェネツィア派
- ヴェネツィアを反映させた平和的経済政策
- 政教分離が行われた自由な文化を背景にしたヴェネツィア芸術の特徴
バロック
- 宗教美術を否定したプロテスタントと、宗教美術を進化させたカトリック
- バロック芸術の特徴・新しさ
- メディア戦略としての宗教美術
オランダ絵画
- 絵画ジャンルのヒエラルキーの確立
- パトロンが得にくい市民社会になったことによる芸術家の生活苦
- レンブラント、フェルメールの副業
「偉大なるフランス」誕生の裏側
フランス古典主義
- 閉鎖的な徒弟制的同業者組合の弊害
- アンチテーゼとしての王立アカデミー設立
- 王立アカデミーが果たした役割
ロココ
- ルイ14世死去に伴う重苦しい宮廷生活からの解放・反動
新古典主義・ロマン主義
- 古代ローマにあこがれたナポレオン
- 選挙ポスターとしての「ボナパルトのアルプス越え」
産業革命と近代美術の発展
レアリスム
- 近代絵画の父であるマネがもたらした絵画のパラダイムシフト
イギリス美術
- 西洋美術史においてイギリスの影が薄い理由
バルビゾン派
- 本国フランスではあまり評価されず、アメリカのどニューイングランド地方で高く評価されたミレー
- ミレーの評価が分かれる背景にある宗教的価値観の違い
↓気になったらここからポチっと↓