義理の兄が本を出しました。「妄想」を絵に描いた餅ではなく、「ビジョン」として体現するための方法論・デザイン思考がテーマです。「クリエイティブ」とは才能に恵まれた一握りの人にしかできない特別なことではなく、お作法を身に着ければ誰にでもできるようになるのです。「新規ビジネスを生み出せ」と言われて悶々としている人におすすめなのです。


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これまでの製造業を主体とする世界観では、生産プロセスの効率化・カイゼンがそのまま収益向上に直結するので、生産プロセスをしっかり固めて、発生した課題に対してカイゼンを積み上げるPDCA的な手法が有効でした。一方で、テクノロジーの進歩が速く不確実性が高い現代においては、アジャイルだったりプロトタイピングのような「小さく始めて大きく育てる」手法が有効です。
アジャイルとはシステム開発などで使われる手法で、作れるものからガンガン作るという小さな開発サイクルを繰り返すことで最終製品を作りあげる手法です。1つ1つ丁寧に順を追って積み上げていくのではなく、クルクルと小さなサイクルを回してユーザーのフィードバックを早めにもらいながらスパイラルアップするイメージです。
PDCA的な積み上げのアプローチは現状の改善には適していますが、ゼロから1を生む価値創造には不向きなのです。そしてそのゼロから1を生む方法論が「デザイン思考」であり、この本のメインテ一マです。雑に一言で言うと、「直感と論理の間を行ったり来たりすること」がポイントなのです。
話が大きく変わりますが、僕は昔から直感を信じる派です。自分の経験を振り返ると、何か意思決定をするとき(このラーメン屋に入るべきかなど些細なことも含めて)に強い直感があった場合はそれを信じると当たっていたことが多いです。別に僕がエスパーなのではなく、強い直感を持った理由を突き詰めてみると、過去に類似の判断・意思決定を行ったことがあり、無意識にそれと同じ判断をしていた場合がほとんどでした。手足の動きをいちいち考えなくても自転車に乗れるのと同じようなものかもしれません。ということに気付いて以来、思考・論理を無意識化するように努力しています。具体的には、何か論理で意思決定した際にその論理のプロセスを何度か反芻して、意識の奥底に沈めるよう(無意識に使えるよう)にしています。学生の頃にかじっていた脳科学的には、作業記億・短期記憶から、長期記憶、無意識に追いやっていくイメージなのです。
僕がやっている思考・論理の無意識化は、「論理」から「直感」への強い一方向の矢印であり、そのゴールは判断・意思決定の徹底的な効率化です。言い換えると、PDCA的な積み上げ型アプローチの効率化であり、無駄を省くことはできてもゼロから1を生むことは難しそうです。ただ、この本のポイントを踏まえると、なんとなくピンときた「直感」を「論理」のほうに向ける矢印がうまく作れればビジョナリーな人になれるかも、という可能性に気付いたのです。
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これまでの製造業を主体とする世界観では、生産プロセスの効率化・カイゼンがそのまま収益向上に直結するので、生産プロセスをしっかり固めて、発生した課題に対してカイゼンを積み上げるPDCA的な手法が有効でした。一方で、テクノロジーの進歩が速く不確実性が高い現代においては、アジャイルだったりプロトタイピングのような「小さく始めて大きく育てる」手法が有効です。
アジャイルとはシステム開発などで使われる手法で、作れるものからガンガン作るという小さな開発サイクルを繰り返すことで最終製品を作りあげる手法です。1つ1つ丁寧に順を追って積み上げていくのではなく、クルクルと小さなサイクルを回してユーザーのフィードバックを早めにもらいながらスパイラルアップするイメージです。
PDCA的な積み上げのアプローチは現状の改善には適していますが、ゼロから1を生む価値創造には不向きなのです。そしてそのゼロから1を生む方法論が「デザイン思考」であり、この本のメインテ一マです。雑に一言で言うと、「直感と論理の間を行ったり来たりすること」がポイントなのです。
話が大きく変わりますが、僕は昔から直感を信じる派です。自分の経験を振り返ると、何か意思決定をするとき(このラーメン屋に入るべきかなど些細なことも含めて)に強い直感があった場合はそれを信じると当たっていたことが多いです。別に僕がエスパーなのではなく、強い直感を持った理由を突き詰めてみると、過去に類似の判断・意思決定を行ったことがあり、無意識にそれと同じ判断をしていた場合がほとんどでした。手足の動きをいちいち考えなくても自転車に乗れるのと同じようなものかもしれません。ということに気付いて以来、思考・論理を無意識化するように努力しています。具体的には、何か論理で意思決定した際にその論理のプロセスを何度か反芻して、意識の奥底に沈めるよう(無意識に使えるよう)にしています。学生の頃にかじっていた脳科学的には、作業記億・短期記憶から、長期記憶、無意識に追いやっていくイメージなのです。
僕がやっている思考・論理の無意識化は、「論理」から「直感」への強い一方向の矢印であり、そのゴールは判断・意思決定の徹底的な効率化です。言い換えると、PDCA的な積み上げ型アプローチの効率化であり、無駄を省くことはできてもゼロから1を生むことは難しそうです。ただ、この本のポイントを踏まえると、なんとなくピンときた「直感」を「論理」のほうに向ける矢印がうまく作れればビジョナリーな人になれるかも、という可能性に気付いたのです。
この本を読むとわかること
「直感と論理」をめぐる世界の地図
- PDCAが支配するカイゼンの農地
- 論理を手に領土拡大を目指す戦略の荒野
- 目的の難民たちの新天地、デザインの平原
- 人生芸術の山脈
最も人間らしく考える
- 妄想の部屋:内省
- 知覚の部屋:触発
- 組替の部屋:飛躍
- 表現の部屋:展示
- たいていの会社で新しいビジョンが生まれてこない理由
すべては「妄想」からはじまる
- 問題解決型のイシュ一ドリブンなアプローチの限界
- 妄想を起点としたアプローチ
- 妄想の作法
世界を複雑なまま「知覚」せよ
- 視覚の鍛え方
- 知覚のアプローチ
- 感知
- 解釈
- 意味づけ
凡庸さを克服する「組替」の技法
- 当たり前を覆すための分解のしかた
- 新しい組み合わせを生み出す再構築の手法
「表現」しなきゃ思考じゃない
- 鳥の目と虫の目
- ビジュアルメモ
- 妄想の可視化の仕方・効果的なフレームワーク
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