テクノロジーの爆発的な進歩とコモディティ化・少子高齢化による人口減少など、この先の日本をより良くするための考察。

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続いて、将来展望と対応案が「政治」「教育」「会社・仕事・コミュニティ」の3カテゴリで紹介されています。ただ、戦略というより、戦術的な色合いが濃いように感じました。ここが本書の肝なので、もう少し紙面を割けばもっとよいものになりそうなのが残念なのです。あと、ところどころに著者の自分語り(自己顕示欲)が垣間見えるので、そこは好みが分かれるかもしれません。
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日本の立ち位置
将来戦略を描く前に、日本のこれまでの歴史やそれに基づくアイデンティティなどを振り返ります。ローコンテクストでデジタルな西洋的価値観と対照的な、ハイコンテクストでアナログ・連続的な東洋的価値観にスポットを当てているのです。
例えば、
- 文脈が明示されやすい英語と、行間を読まなければならない日本語
- 個人主義的でオンとオフがはっきり区切られる西洋的価値観と、集団主義的で日常生活の一部分として仕事が存在する連続的な東洋的価値観
などということだと思います。
また、天皇制をとりながら一神教ではなく、自然信仰・八百万的宗教観が根付いた日本人のマインドの特徴だったり、高度成長期の製造業的モデルから脱却できなかったことがポストバブル期の成長の枷になったことなどが語られます。特に後者については、(他のポストでも書いていますが)僕の持論である”その国の文化は成功体験に依存する”と同じような内容なので大いに共感したのです。
より良い未来のために
将来展望を描く前段として、AI・自動運転・5Gなどの近年の技術の急速な進歩が語られます。個人的には、技術の進歩を実感するには”ドラえもんの道具がどれだけ実現されているか”というのが1つのバロメーターになる気がしています。翻訳こんにゃくはスマホで概ね近しいことができますし、タケコプターはドローンの小型化・高出力化で実現できそうな気がします。物理的に空間を移動することは困難でも、VRの進化×Google Earthでどこでもドア的なものが現れる可能性もありそうです。ただ、スモールライト・タイム風呂敷・タイムマシンはまだまだ先のようです。それでも、僕らが子供のころに夢の道具だったものが一部でも実現できているというのは技術の進歩の賜物なのでしょう。続いて、将来展望と対応案が「政治」「教育」「会社・仕事・コミュニティ」の3カテゴリで紹介されています。ただ、戦略というより、戦術的な色合いが濃いように感じました。ここが本書の肝なので、もう少し紙面を割けばもっとよいものになりそうなのが残念なのです。あと、ところどころに著者の自分語り(自己顕示欲)が垣間見えるので、そこは好みが分かれるかもしれません。
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