その名の通り、古今東西大失敗した旅客機集。マニア向けと思われるディープな記述もあるけど、僕のような素人でも楽しめるように書かれています。
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失敗(売れなかった)原因は大きく以下の4点に集約できそうです。
市場動向・環境分析などをバイアスをかけずに正しく行うことの大切さを実感するのです(割と落としどころを持ったうえで環境分析をしてしまうことが多いので反省。。)。
話は変わりますが、新幹線や自動車は昔と比べてスピードアップしているのに、飛行機(旅客機)はなんでほとんどスピードアップしていないのかが昔から疑問でした。今の技術で本気出せばアメリカまで数時間で行けちゃうんじゃないのかと思っていました。旅客機のスピードが頭打ちになっているのは主に以下の2点によるのだということがわかりました。
1.音速の壁
航空機のスピードが上がれば上がるほど、空気抵抗が大きくなります。航空機が前に進むために押している空気の塊の密度が上がり、大きな抵抗になるのです。音速の壁を破るには湯水のように燃料を使う必要があり、旅客機は経済性を考慮してマッハ0.8程度の亜音速で飛んでいるのだそうです。音速の壁を超える際にソニックブームと言う目で見えるくらいの衝撃波が発生します。
2.時差の存在
東西方向で移動すると当たり前ですが時差があります。フライトの時間が短くなるほど長距離で移動した際の時差の影響が強くなります。
例えば、現在の日米間のフライトは12時間くらいかかり、両国の間にはだいたい12時間の時差があります(東部時間とか西部時間とかサマータイムとかありますが簡単にするために)。なので、お昼の12時に日本を出た飛行機は12時間かけて同じ日のお昼の12時にアメリカに着きます。1日が半日分長くなるので、フライト中の12時間の中でいつもより12時間長く起きているための時差調整をすればよいです。
仮に旅客機の速度が飛躍的に向上して半分の6時間で着くようになったとすると、お昼の12時に日本を出た飛行機は6時間かけて同じ日の朝の6時にアメリカに着きます。すると、フライト中の6時間の中で、いつもより18時間長く起きているための時差調整をしなくてはなりません。フライト時間を短くした反動でバイオリズムが狂いやすくなるので、そこまで早くしなくても良かろうというのが2つ目の理由なのです。
長年の疑問が解決したのです(放置せずにググっていたらもっと早く解決していたのだろうけど)。
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失敗(売れなかった)原因は大きく以下の4点に集約できそうです。
- 過去に売れた機体の成功体験から逃れられず、時代・技術の変化を無視して古き良きデザインを継承し続けた。
- 結果としては名機だったものの、時代・技術の変化を読み誤った(ジェット機時代前夜にプロペラ機の究極を追求した・開発に時間がかかりすぎ競合に先行されてしまったなど)。
- 結果としては名機だったものの、フライトテスト中に墜落などの重大トラブルをおこし、前評判が悪かった。
- ファーストユーザーの要望を取り込み過ぎ/無茶な設計変更を繰り返し、汎用的に売れる機体にならなかった。
市場動向・環境分析などをバイアスをかけずに正しく行うことの大切さを実感するのです(割と落としどころを持ったうえで環境分析をしてしまうことが多いので反省。。)。
話は変わりますが、新幹線や自動車は昔と比べてスピードアップしているのに、飛行機(旅客機)はなんでほとんどスピードアップしていないのかが昔から疑問でした。今の技術で本気出せばアメリカまで数時間で行けちゃうんじゃないのかと思っていました。旅客機のスピードが頭打ちになっているのは主に以下の2点によるのだということがわかりました。
1.音速の壁
航空機のスピードが上がれば上がるほど、空気抵抗が大きくなります。航空機が前に進むために押している空気の塊の密度が上がり、大きな抵抗になるのです。音速の壁を破るには湯水のように燃料を使う必要があり、旅客機は経済性を考慮してマッハ0.8程度の亜音速で飛んでいるのだそうです。音速の壁を超える際にソニックブームと言う目で見えるくらいの衝撃波が発生します。
2.時差の存在
東西方向で移動すると当たり前ですが時差があります。フライトの時間が短くなるほど長距離で移動した際の時差の影響が強くなります。
例えば、現在の日米間のフライトは12時間くらいかかり、両国の間にはだいたい12時間の時差があります(東部時間とか西部時間とかサマータイムとかありますが簡単にするために)。なので、お昼の12時に日本を出た飛行機は12時間かけて同じ日のお昼の12時にアメリカに着きます。1日が半日分長くなるので、フライト中の12時間の中でいつもより12時間長く起きているための時差調整をすればよいです。
仮に旅客機の速度が飛躍的に向上して半分の6時間で着くようになったとすると、お昼の12時に日本を出た飛行機は6時間かけて同じ日の朝の6時にアメリカに着きます。すると、フライト中の6時間の中で、いつもより18時間長く起きているための時差調整をしなくてはなりません。フライト時間を短くした反動でバイオリズムが狂いやすくなるので、そこまで早くしなくても良かろうというのが2つ目の理由なのです。
長年の疑問が解決したのです(放置せずにググっていたらもっと早く解決していたのだろうけど)。
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