『増補版 寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち (KS科学一般書)』大谷 智通 ☆3

【苦手な人はスルー推奨】寄生虫は宿主に死なれると自分も困るので、本来、宿主に害を与えることはない。アニサキスなどの人体に害をなす寄生虫は、最終寄生先がヒト以外なんだけど、誤って人体に入ってしまって、にっちもさっちもいかなくなって暴れるので人体に害が出るのだそうだ。





最終宿主にたどり着くために1次寄生先の脳を操って捕食されやすくするとか、宿主にたどり着くためにジャンプ力にステータスを全振りしたりとウルトラC（もう古い言い方かしら）のオンパレード。生物は変化に対応することで進化してきたというけれど、ここまでくると何か生物自体が意思を持って進化してきたとしか思えないのです。

上にも書いたけど、宿主を殺してしまうと寄生虫自体も滅びるため、本来寄生虫は宿主に害をなさないのですが、目指す宿主以外に間違って入ってしまうと成長・繁殖ができず、寄生先に害をなしてしまうのだそうです。